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回鍋肉と突然の死

執筆する楽しさを忘れずに投稿していきたいと思います。見ていっていただけると嬉しいです。

 月瀬 凪、それが俺の名前だ。親が凪のように穏やかな人間になるように願ってつけてくれたそうだ。俺が10歳の時に両親は交通事故で他界。高校は何とか通うことができたが、生活に余裕はないため毎日バイトばかりだ。高校側も今の家庭環境を知っていて、バイトを免除してもらえてるし、卒業までは何とかなるだろ。

 一人暮らしの俺をいろいろと世話を見てくれてるのが伊吹 風香ちゃんだ。幼馴染で家が隣ということもあってたまに家に来る。俺は料理がダメでそれを知った風香ちゃんがよく作りにきてくれる。


 すごい嬉しいことなんだろうけど、ちょっと可愛すぎるんだよな。なんていうかいろいろ反応に困るし、学校でもすごい話しかけてくれるんだけど周囲からの目が痛い……。


「ね、凪くん。今日は晩御飯何がいい? 昨日はカレーだったし回鍋肉なんてどうかな?」


 信号の待ち時間だけで、こんなに幸せな気分になれる俺はきっと恵まれているんだろうな。


「回鍋肉! 俺の好物だから回鍋肉にしよう!」


「へ、へぇー凪くん回鍋肉好きなんだ。そっか……うん、覚えとこ……」


 前に一度作ってもらったことがあったけど、あの時の感動は忘れられないな。まさかあんな美味いものが人の手で出来上がるとは……。うーむ、料理おそるべし。


「よーし、それじゃはやく帰ろっーー」


 プーーーー!!!


 何よりも先に体が自然と動いた。暴走したトラックが歩道に突っ込んできた。俺は風香ちゃんを後ろの茂みに飛ばした。しかし、その反動で俺は自分からトラックの前に立つ位置に来てしまった。


 あーあ、風香ちゃんの作った回鍋肉食べたかったなぁ。


 俺の意識はそこで途切れた。

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