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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第一話 「踏み出した一歩」

ここからいよいよモアービターな青春の幕開けです。

温かい目でご覧ください。

入学式で出会った早々、

俺の心が読めるのかと思うくらい

エスパーな力を発揮してきた初めての友達でもある

イケメン野郎の若草駿とともに

三階にある我が教室一年三組へと向かった。


階段の窓から見える景色は

階を増すごとに広く大きくなっていった。


俺の高校生活は

この景色のように広く大きくなっていくのだろうか。

それとも小さく埋もれていくのだろうか。



立ち止まった太郎は、駿に無意識につぶやいていた。



「俺たちは大きくなれるのだろうか?」



「成長期がくればね」



駿からの返事にふと我に返る太郎は、


「何を言っているんだ俺は。

まぁ、身長の話じゃないけどな。」


「知ってるよ。」


「知ってる?じゃあ、何の成長期だよ?」


「それは、ここじゃないかな。」

駿はそう言って手のひらを胸に当てた。


それを見た太郎は駿がロマンチストだと悟り、

「なるほどな。なれるか、大きく。」


同じように手のひらを胸に当てた。


「なれる。絶対に。」


「絶対に?自信満々だな。」


「ああ、

青春は俺たちを大きくする。青春は俺たちを・・・・・」


駿がその言葉の続きを発した時、

窓から桜が高々と舞ったのが見えた。


「そうだな。青春は俺たちの味方だ。さぁ、教室行こうぜ。」


覚悟も決まり、太郎と駿は

一年三組と表式のある教室のドアを開け、一歩を踏み出した。


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