表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
89/301

第八十一話 「対等な舞台」

美名城の一言に

菊池と孝也は納得していなかった。


「何よ。

タロちゃんのこと分かったようなこと言っちゃってさ。」


「まったくだ。

美名城先輩は何も分かっていない。

彼が平民で俺が」

と孝也が続きを言いかけた瞬間


「将軍だ、だろう」


「駿くん??」

八千草が心配そうに駿の方を見つめた。



「孝也は一体誰と戦っているんだ?」



「何?」



「美名城夏帆の元カレと噂される月嶌葵か?

それとも平民の佐藤太郎か?」


駿は続けて

「俺たちは言うまでもないが仲間だ。

そして今は体育祭で優勝するために美名城先輩を筆頭に

みんな協力して取り組んでいる。

タロちゃんは少なくとも

俺たちとは違う班で一人でできることをやっている。

美名城先輩の言う通り月嶌葵は関係ないだろ。」



「何が言いたい?」


「噂に行動が左右されるようでは、

俺たちは月嶌葵とも、

タロちゃんとも

対等に戦える舞台に立てはいない。

今、美名城先輩は試したんだ。

俺たちが噂に左右されるのかどうかを。

まだ間に合う。

俺たちにしかできないことをやろう。」



「駿くん・・・」



八千草が駿を不安そうに見つめる目が

少し優しい目と変わっていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ