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第六十一話 「疑わしきは罰せず」
「考え!?」
駿の突然の発言に
菊池と八千草が同時に反応した。
「うん。
将軍も合わせて四人で海辺に行かないか。」
「え?
それはつまりタロちゃんと美名城先輩のデートの様子を
見に行くってこと?」
八千草の疑問に駿は二度頷いた。
「でも、もし、そこで・・・」
八千草が不安そうに言うと、
菊池が
「私は賛成!咲苗、大丈夫。
タロちゃんはそんな奴じゃないわ。
そうでしょう?」と駿を見つめた。
「もちろん、疑わしきは罰せず!!
将軍には俺から伝えておくから。」
「うん!」
そして次の日、八千草、菊池、
そして駿の説得により
孝也も
「不本意ではあるが、よかろう」
といざ、海辺へと行くこととなった。
一方太郎は
海辺であることに挑戦していた。