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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第五十八話 「身分、品格、そして」

「そうか、そうであったか、

それは、そうであろうな、否、

そうであるべきなのだ。」


孝也が精神崩壊寸々で

物事にケリをつけようとしている。


孝也が完全に勘違いしていることに

気付いていたが、その勘違いを正す方法が

思いつかず、場に流されていた。



孝也はそんなことにも露知れず


「太郎氏よ。

お主は平民で将軍の俺と比べると、否、

比べるほどのものでもないが、天と地ほどの差がある。」


太郎が、


「はい?

何のこと??」



孝也は胸を張って、

「身分、品格、そして男としての器だ」


それを聞いた太郎と駿は笑いをこらえる、

否、こらえきれていない。(孝也風)



「愚か者、これは真面目な話だ。」


孝也の機嫌を損ねないよう聞く姿勢に入った。


「いいか、太郎氏が美名城先輩とぬけがけデートをした。

これは大罪に当たる。」


「いや、だからデートじゃないんだけどな・・・」(太郎の心)


「だがな拙者は将軍。

平民ごときに多少先をこされたとて

かゆくもないわ!!太郎氏よ、分かっているとは思うが、

俺には侍の駿に、八千草さんと菊池さんもおる。

多勢に無勢となるが悪く思うな。

恋敵としてこれからもよろしく頼むぞ。」


と握手を求められた。


身に余る光栄と言いたいところだが、

太郎の中で、納得できない部分が多数あった。

いや、納得できない部分しかないくらいだ。



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