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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第五十七話 「ドキドキのチョイス」

通りがかりに

孝也が太郎に問い詰めている様子を

目撃した美名城夏帆は、

居ても立ってもいられない気持ちになり、

取った行動が空気を凍らせるものだった。



だがこの時、

美名城は後悔していなかった。


孝也が凍っているところ

太郎が

「ちょっと美名城先輩・・・」

と勘弁といった表情で言うと


「タロちゃんは楽しくなかった?

私は、二人乗りして海に出かけたこと、

デートみたいでドキドキしたけど・・・

あ、ごめん、私、他に用事あったから、またね。」

と満面の笑顔でその場を後にした。


美名城先輩、それはないでしょー。

孝也との面識がないにしても

あなたは三大美女の一人なんですよ。

あなたとデートしてましたなんてことは

勘違いでも悟られてはいけないのに、

本人からウルトラ女好きの孝也に!!


・・・・・


数秒の時が流れ、

凍りついていた孝也が口をひらいた。


「で、どうだったんだ?

美名城先輩と二人乗りして海に行って

楽しかったのか?楽しくなかったのか?」


まさに究極の選択

楽しかったような楽しくなかったような、

本音を言えば楽しかったという感情よりも

ハラハラしたという感情が正しい。


だが、いま問われているのは、

楽しかったかどうか?

要するにドキドキしたのかということだ。

それ以外の感情は

今の孝也には興味の欠片もないだろう。


ドキドキした・・・

というのも恋愛とかそういうのではなく、

美名城先輩の暴走とお兄さんと出会うという

偶然によるものだが、致し方ない。


「ああ、ドキドキはしたね。

ただ、デートとは違う!」

と言い切った。








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