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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第五十五話 「勇気を出して」

「それで何かいい企画浮かんだ?」


「いえ、まだ浮かんでません。」


「まだ・・・ね。

じゃあ、せっかく海辺に来たんだし、

作戦会議でもしましょ。」


「あ、はい・・・」


言われるがままに返事をしてしまったが、

落ち着いて考えれば考えるほど

落ち着いていられなくなった。


なぜならヨット乗りのおじさ・・・おにいさんは

結果として美名城夏帆の兄だったが、

見ず知らずのヨット乗りに俺同様、

いや俺以上の暴言を大声で吐いたのである。


本当のところ、

どこから兄だと気付いたのか

想像しただけで落ち着いてはいられない。

ヨット乗りに悪い人はいないと言われてもね。

やはり、美名城夏帆はただものではない。


ただものではないが、

そんなただものではない美名城夏帆が

俺なんかに期待をして、ここに連れてきたというんだ。


男として応えなくてどうする。


「作戦会議の前に先輩のお兄さんにお願いがあります」


「おう俺にか、なんだ?」


「ヨット乗らせてくれませんか?」


「え?」

まっさきに驚いたのは美名城夏帆であった。


「なぜ急にヨットに乗りたくなったんだ?」


「それはですね、

一つパフォーマンスの案が生まれまして・・・」

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