表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
6/301

プロローグⅥ

間違いない。

再び一字一句ど真ん中で聞こえてきた。

それも優しく語りかけるように。


すぐさま振り返った。

満員電車において手すりは必需品そのもの。


手すりがあることで揺れや他人との接触を

緩和できるという心理的安定になる。

なおかつ、

満員の際、男性は痴漢に疑われないように

両手で手すりを持つなんてことも。


繰り返すが、満員電車において

手すりは欠かせないものである。


その上で

俺の心理を完璧に読み取って、

的確な、的確すぎる、

的確にもほどがある語りかけをしてくるやつは

一体どんな・・・



そこには

サラサラヘアーで笑みを浮かべた

甘いマスクにスラ~とした細身の高身長、

同じ男として反射的に目を背けてしまう

イケメン野郎がこちらをじっと見つめていた。




目があったまま

何を言うでもなく


何をするでもなく


数秒の時が目の前を流れた。



そしてイケメン野郎は三度目の



「手すり・・・必要だね」


と目を反らすことなく、

ニヤニヤした甘いマスクで

口調はそのまま優しく語りかけてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ