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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第三十五話 「真相」

何はともあれ

菊池さんは俺なんかを

かばおうとしてくれていたのだから、一言。

「菊池さんってすごい優しいんだね。ありがとう。」


「ううん、

でも結局は佐藤の寝相の悪さのせいで

私は罰を受けず、

佐藤が罰を受けることになっちゃったんだけどね。」



「はは、真千先生との話聞かれてたか~」



「うん、そこだけ聞こえた。

てっきり私をかばうために

寝転んだりしたのかと思ったけど、

真相はやっぱり寝相の悪さ?」


「お恥ずかしながら。俺は菊池さんを

かばえるほどできた人間じゃないから」



こうして普段から真面目に

一番前の席をわざわざ選んで

講習を受けている菊池華が

なぜ居眠りをしたのかについて真相が明らかとなった。

ちなみに俺の場合は空いていた席が一番前しかなかったから

ということも罰を受けやすい真相の一つである。



教室に戻ると駿と孝也、八千草が

お弁当を机に置いたまま待っていた。


「え、先に食べてて良かったのに」


「そうもいかないよ。

タロちゃんがド派手に寝転んだからね。

みんなで心配してたんだ。戻ってこれるかなって・・・」


八千草の心配していたという言葉に孝也が


「八千草殿。

みんなではない。

俺は心配してなかったからな。

だが、よく戻ってこられたものだ。」

孝也の将軍なまりは相変わらずで


「ははは」

と笑って応えるしかなかった。

戻ってこられたというべきか、

戻していただいたというべきか・・・


「それにしても遅かったけど、何かあった?」


察しの良さは駿も相変わらずのようだ。


「まぁ、ちょっとな。

でも大したことじゃないから大丈夫だ。」


「そっか、ならいいんだけど、

タロちゃんの背後にいるお方は?」


「え?背後??」




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