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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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プロローグⅣ

都立海満高等学校入学式


とうとう俺にも

この日が来るとは

我ながら大きくなったものだ。


小学校、中学校と

準青春みたいなものを謳歌してきた。

義務教育であったとはいえ、

やはり人間的経験値の未熟さもあってか、

運動会や文化祭など

イベントごとには無我夢中で興奮したものだ。


いや、これに関しては

経験値云々ではなく、

俺個人としての性質の問題だろう。



そもそもイベントごとで興奮するのは

育ち的に順調とさえ感じる。

イベントごと以外でも

夢中になったことはなくはなかったが、

公表するほどのものでもないと判断し、結果公表はしない。

ただ自信を持って言えることは

勉強には夢中になれなかったと言うことだ。



なぜ自信を持って言えるかって?



それはほとんどの者が

そうであったからであると

俺の狭い交友関係のデータが

示しているからである。

そして勉強以外に夢中になったこととなると

習い事や部活動のことだと思うだろうが、

俺に限ってはそのイコールではない。



ちなみに断じて恋沙汰でもない。




恋沙汰でもな・・・

かった気がするようなどうなような。

まぁ、

義務教育年月九年間もあれば、

誰にでもそれなりのことはあるものなのだろう。

そんなこんなで改めて、高校生になる瞬間がくるとは

我ながら本当に大きくなったものだ。



校門の前で、

俺はしばし、飛行機雲が描かれていく青空を見上げていた。





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