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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第二十三話 「平民魂なめんなよ」

他にも寝ている奴はたくさんいるのに

いつも席が一番前だとか、

たまたま目についたとかで

罰を受ける標的にされているのはなぜだろうか。


え、


何なに?


気にいられてるって?


冗談じゃない。

美人だからって

何でもかんでも許されると思うな。

よし、覚悟を決めて最初で最後の反抗をしてやるぞ。

下剋上だ。平民魂をなめんなよ。

いくぞーー必殺!!



〔廊下で立って寝る〕



気付けば

廊下で丸椅子の上に立たされていた。


眠気を吹っ飛ばすにも

ほかのやり方があるだろ。

あ、痛ぇ!また足が攣った。

なんで夏休みにちょっと

瞑想(居眠り)しただけで

こんな痛い思いしなきゃならないんだ。

仏の心は真千先生にはないのか?

この講習が終わったら文句の一つでも絶対言ってやる。


俺は臨戦態勢に入った。



『キーンコーンカーンコーン』



よし、

まずは丸椅子から降りて・・・ってまた攣った。


為すすべもなく

真千先生に敗れさる俺の姿は

実に滑稽な姿だったらしい。

その証拠に駿と孝也は

腹を抱えて俺、本人を目の前にして爆笑している。

八千草さんは笑わなかったが、


「丸椅子の上でずっと立ってるなんてすごい安定感だね」


とフォローしたつもりなのだろうが、下手くそすぎだ。



初日の夏期講習・・・俺の完敗に終わった。


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