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咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
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第二百九十三話 「海満高校の復活を越えた進化」

「実はこれからお話することは

旦那様から止められているのですが、

先ほどの出来事でどうしてもお嬢様お二人に

この流川、この身命をかけてお伝えせねばならなぬことがあります。」


流川の言葉に咲苗は

「そんな、私は聞きたくない。

流川おじさんの身命がかかってるんでしょ!?

やだよそんなの。」


美悠は

「早苗ちゃんの言っている通りだと私も思うわ。

それにお父様から止められているってことは

まだそれを私たちに伝える時じゃないってことじゃない?

流川おじさんがまだ八千草家の

お手伝いでいてくれるというのならここでは何も言わないで!!」


覚悟を決めてある事を伝えようとしていた流川だったが、

咲苗と美悠からの反応に深々と頭を下げてこの先お手伝いとして

働かせてもらえることに感謝することしかできなかった。


喜ぶ二人に流川も嬉しさが溢れだしていく。

だが、

ここでの真実を本当にこの二人に伝えなくていいのか!?


私が何者かということ


そして何より

あの時、私は

かわしてなどはいなかった・・・・


それにも関わらず・・・・・


流川はぎゅっと真っ二つに割れたほうきを握りしめていた。




そして月曜日


まるで新築かのような美しさと優美さを兼ね備えた海満高校

に全校生徒が次々と登校してくる。

校門前に立って、校舎をバックに写真を撮ったり、

友達と一緒にはしゃいで喜んだり、

時に深く一礼してみたりと一人一人の生徒たちが

その様を存分に味わっていた。


本来は黒焦げに燃え尽きたはずの海満高校が復活

を越えて新しく進化した。


校内特別放送にて

絶対的暴君の生徒会長であった鳳凰院が会長の座を降りたことが

全校に瞬く間に伝わり、とうの鳳凰院も

人が変わったかのように奥ゆかしくなったことで

同級生たちも戸惑いながら接していた。

そんな中、事情を知る美名城と美悠は戸惑いの影はなく

三人で楽しく会話を進める。


かつての三大美少女だったこの三人で

廊下を歩く様はまるで

新しくなった海満高校の生徒会が新体制となったかのような

迫力と支持を受けていた。

特に八千草美悠は

高坂あかねを助け出したリーダーとして名が挙がっていた。


美名城夏帆、八千草美悠、鳳凰院透華

この三人が廊下を歩いていると

目の前にあの生徒が現れる。


「ご無沙汰しています。」

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