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咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
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第二百七十三話 「発動デー」

生徒会長 鳳凰院透華が重大発表をして

生徒会がバーチャルの力を誇示すると

言われてる週の金曜日が来た。

つまり

今日が平日最後の一日であり、

バーチャルの力を発動するラストチャンスとなる。


海満の生徒たちの多くは

みな期待を膨らませ金曜日の朝を迎えていた。


一方で美名城夏帆、八千草美悠、高坂あかね、

海馬組のみんなも警戒を強めて登校してくる。



授業は異様な空気を残したまま一コマ一コマと進んでいった。



そしてお昼休みが訪れ

孝也は、

「今か、今かと思うと授業がまったく頭に入ってこないな!」

と頭を悩ますと

駿と菊池、八千草も頷いていた。


すると太郎が

「え?そうかな?」

と首を傾げる。


孝也が

「タロ氏は呑気の度合いの桁が我々とは違うからな。

ただ、八千草先輩が言っていたとおり

用心していないと何かに巻き込まれても守りきれんぞ!?」


「え、あ、そうだな。

この後は確か避難訓練だろ?

訓練は本番のように、本番は訓練のように意識高くってことだな!」


「あ、ああ・・・」


太郎は孝也の避難訓練に対しても訓練だと思うなと

指示しているところはさすが将軍だと関心していた。

そして太郎は

「すまん、ちょっと保健室行ってくる。」

八千草が

「体調でも悪いの?」と聞くと


「いや、それがさ

なぜか事務の坂本のおばちゃ・・・いや、坂本さんに

昼休みに保健室に来て何かの手伝いしてって言われて・・・」


そう言って保健室へと向かった太郎。


駿は、坂本さんというワードを聞いて

体育祭との繋がりがあることを確信していた。

菊池が

「真千先生だけじゃんくて

坂本さんからも目をつけられることしちゃったのかな?」


「あのタロちゃんだもんね」

とみんなで笑って話しをしていた。



保健室前へと来た太郎は

「失礼します」と言って保健室へと入る。


しかし、保健室には誰もいない。


何だよ、学校生活で最も貴重なお昼休みに呼び寄せといて

坂本のおばちゃんも妹尾先生もいないじゃん。

これは何かのドッキリか・・・

まぁ、いいか、せっかく誰もいないんだし、

真っ白の清潔そうなベットも空いているし、

ちょっとだけね。

そう言って保健室のベットで休憩という名目で

お昼寝することにした太郎は夢の世界へと誘われていった。



生徒会室では、

「みんな、よく集まってくれたわね。

これから起こすバーチャル空間の話をするわよ!!」


鳳凰院の話を聞いた生徒会メンバーは

「それはとてもワクワクするわね♪」


「めちゃくちゃ楽しみだおー!!

みんな逃げ惑うのかな~!!」


目をつむって黙っている月嶌葵


その隣で

「透華、それ本気??」


「もちろんよ。これは真のバーチャル空間、世界の

入り口であり、未来になる!

夏帆、あなたには悪いけど

まだこれを解放するわけにはいかないから

変な気を起こさないようにね。」


舌をぎゅっと噛みしめる美名城を見て


「夏帆、見てなさい。

海満の生徒たちがみんなバーチャルの進化を強く望むことになるわ。」









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