表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
279/301

第二百七十一話 「重大発表の中身」

会長が語ろうとする重大発表


誰もが目を凝らし、耳を澄ませて

一字一句聞きのがさまいと前のめりの姿勢となる。


一人を除いて・・・



「いいですか、みなさん。

我が海満高校は西の國山高校と同じくして

日本のバーチャル教育の中枢を

担う場としてここまでやってきました。

けれども、

国からの指示を犬同然にハイハイと

言うことを聞いているだけでは

日本のバーチャル教育に未来はないと

この半年間の外国のバーチャル教育を視察してきて

生徒会一同強く実感致しましたわ。

そこで私たち生徒会が創り上げてきた

勾玉によるバーチャル空間をもとに

日本の、いえ、世界のバーチャル教育の中枢として

担っていきたいと考えておりますの。」



パチパチパチ

盛大な拍手が一斉に響き渡り、

鳳凰院が拍手を制止させる。



「ですが、みなさん、

こう言った話には根掘り葉掘りと

よからぬ噂がつきものですのよ。

先日の海満東のような輩たちが

今後も湧いて出るようなことがあってはいけませんの。

みなさんには一日も早く海満の一生徒として強いバーチャリズムを

習得していただき、どんな危機にも対処できるようになってもらい。

ですから、今週のどこかで私たち生徒会が

気高く美しい勾玉をもとに完成させた

バーチャル空間の力を存分にみなさんにお見せしたいと思いますわ。

いいですか、今週はみなさん、

気を緩めず過ごしてくださいまし。

以上で生徒会からの重大発表を終わります。」



この時、生徒会長 鳳凰院透華が発した

重大発表の重大さを認識できていたのは、

実質生徒会メンバーのみであった。



波紋を呼ぶ形となった今回の重大発表。

皆の関心は今週一体どういった形で生徒会の

バーチャル空間の力が示されるかということだった。


期待する生徒が多数いる中、

八千草美悠は百八十度違うシナリオを想定する。


このタイミングで生徒会が力を発揮するということは

必ず何かこのタイミングでないといけない理由があるはず。

それに一体どんなことをしようとしているのかしら。

透華の考えることだから、

きっとみんなが期待しているようなものではないはず。


あ!?


美悠の前に夏帆が現れる。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ