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咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
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第二百六十話 「闇へと消えていく生徒会の実態」

「俺たちがお姉さんから

聞いた話もみんなと被るところがある。

数人の生徒会が帰ってくるということと

その生徒会のメンバーが

海満のあらゆる面で力を持っている。

言い換えれば独占しているということだった。

だから大切なことは、

その独占している生徒会の強力な力を止めることだって。」



「そっか。

八千草さんのお姉さんでも

簡単に止められる力ではないってことなのね。

そのあらゆる面で力を持っていることが

結果的に生徒会が独占しているということに

繋がると思うんだけど、その生徒会の力って何なの?」



「そこは俺にも分からない。

生徒会の持っている力はまだ教えてくれなかった。

そしてその力について知っているのは

お姉さん含めて極少数なんだって。」



「どうして極少数しか知り得ない力にも関わらず、

先輩たちも先生たちも誰も止めることができないの。

どうして私たちに教えてくれないの。」


菊池の疑問はここにいる全員が思っていること。

帰ってくると言われている生徒会の正体・実態を明かすはずが、

どんどんと闇の中へと消えていく。闇の底が見えてこない。

すると太郎は


「ここからは俺の推測になるけど

たぶん八千草さんのお姉さんは俺たちを巻き込まないために

守るために生徒会の力を明かさなかったんだと思うんだ。」


「どうしてそう思うの?」


「直接話をした時に感じた感覚みたいなのもあるし、

翔が始めに言っていたこれ以上頭を突っ込まないでって

遠回しに言われていた気がするんだ。」


菊池たちが静まりかえる中


「そう・・・かもね・・・・」

八千草が話を始めた。


「私もお姉ちゃんから直接聞いたわけだけど、

自分の姉だからよく分かるの。

お姉ちゃんの言うことにはいつも意味がある。

タロちゃんが感じたことはたぶん合ってると私も思う。」


八千草の話に傷心状態だった孝也が目を覚ました。


「こうなったら、一度休戦といくしかなさそうだな。」


「え?」

孝也の休戦発言に驚くメンバーたち。

孝也は

「本当は帰ってくる生徒会とやらがどんな力を隠し持っていて

どんな感じの奴らなのか知りたくはある。

敵を知り己を知れば百戦危うからずという言葉があるくらいだからな。

だが、大先輩の八千草美悠殿にそう言われたのでは

今は大人しくしておくしかあるまい。急がば回れだ。

だが、諦めたわけではないぞ。

今後もバディでの情報収集は隠密に行いながら

次の時まで各々達者でいるように。

いいか、タロ氏。変な気を起こす出ないぞ!!

八千草殿、タロ氏に気をつけて!!いつでもバディ変わるからね♡」



孝也が初めてと言っていいほど

将軍としての統率力を見せた海馬組会議は

ひとまず休戦ということで終わった。



そもそもまだ戦始まってないから休戦ってのは

意味合い的にどうかなと思うけど、

まぁ、孝也の言いたいことはみんなに伝わったから

いいとして、最後の俺に対する一言、いや二言は絶対不要だろー!!



海馬組会議後、駿は考えていた。

タロちゃんの言っていることは基本的に正しい。

だからこそ、生徒会が持つ力、どこの国の海外遠征に

半年間もどういう理由で行ったのか?

同じ高校生でありながら

学校の学習や行事よりも重要なこととは・・・・











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