表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
266/301

第二百五十八話 「海馬組会議」

六人がそれぞれのバディで収集した情報を共有する

海馬組会議が始まる十分前に八千草は太郎とある約束をしていた。


「タロちゃん♪」


「うん?」


「あの日はごめんね」


「ううん。迷って遅くなっちゃった俺も悪いし、

ちゃんとお姉さんから聞くこともできたから。

八千草さんはお姉さんから話は聞けた?」


「聞いたよ。

タロちゃんが赤裸々に告白してくれたって♪」


「あははは、ごめんごめん。

全部言っちゃった。これは内緒で。」


「うん、分かってる。

あと、私からも内緒にしてほしいことがあるの。」


「うん、何だろう?

あ、もしかして・・・」


「そう、たぶんそれ!」


恥ずかしそうに話す八千草を見て

太郎は

「もちろん内緒にするよ。俺だけの特権としてね!」

親指を立ててグッドサインを送る。


「もう、絶対だからね。

まさかタロちゃんの前であんな失態をしちゃうなんて!!」

恥ずかしがりながら同時に悔しがる八千草だった。




そして、

お昼休憩、海馬組会議の時間となった。



部屋は八千草美悠の計らいもあり

茶道部専用の和室で行われることに。


円になってバディ同士隣合わせで座り

発表していく。


「よし、ではこれから

第二回海馬組会議を始める。

まず、俺たちから発表する。じゃあ、駿、頼んだぞ。」

孝也の仕切りによって

駿が豊臣先生から聞いてきた話によって会議の口火を切った。


駿と菊池の話が終わり、

次は太郎たちの話す番となった。


孝也が、

「ひとまずここまでの話をまとめると

この海満高校の生徒会を仕切るメンバーたちが

海外遠征から戻ってくるということ。

そしてその海外遠征の内容に関しては

豊臣先生も先輩たちも何も知らない、

いわゆる暗黙の了解ってことだ。

加えて、この生徒会メンバーは豊臣先生曰く

理事長直轄のものであり、その権限は校長よりも上だということくらいか。」


それを聞いた太郎は

「いや、ほんと海外遠征にも行って、権限は校長よりも上って

どんな生徒会だよ。まったくイメージ湧かないんだが!!」


菊池も

「いや、まったくよね。先輩たちも先生たちまでもが

帰ってくる生徒会の意向には従うってありえないでしょ。

花より団子の世界じゃん、それ。」


「こんなことは許されていいわけがない。

俺がそいつら生徒会に文句言ってやる!!」


「こら、早まらないでって何度も言ってるでしょ!

あんたはすぐ自爆するんだから。」


「はい、すみません」


翔のいきなりすぎる猪突猛進具合といい、

菊池の鋭すぎるストッパー具合といい、

以外とナイスバディになるかもしれないこの二人。



「では、タロ氏、頼んだぞ!!」



「おうよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ