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咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
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第二百五十七話 「美悠専用のお部屋にて♪」

部屋を替えて・・・・

ってここは


リビングから替えた部屋は美悠専用の部屋だった。


自分専用の部屋に自然に完備されている

冷蔵庫と食器棚

この部屋だけでも

余裕で一人暮らしできちゃいそうだ。


「はい、どうぞ♪」


「ありがとうございます!」


出てきたのはお茶・・・って

抹茶だ。


抹茶大丈夫?」


「はい、この苦みが好きです!」


「あら、良かった。

茶葉から結構こだわっちゃほど抹茶好きで。」


本当に育ちのいい美悠のことを尊敬する反面、

これから話すことは決して褒められるようなものではない。

俺たちの身勝手な行動による話だからだ。


大丈夫だろうか?


八千草姉さんは気分を害さずに聞いてくれるだろうか?


やっぱり八千草さんがいた方が良かったのでは・・・・


「タロちゃん?」


「あ、すみません。

では、八千草姉さん、

本題の話に移ってもよろしいでしょうか?」


「あ、・・・

はい!!」


「八千草姉さんには全部正直に話しますので

答えられる範囲で構いませんので教えてください。」


「分かったわ」


「それでは、まず始めにお詫びしなければいけないことがあります!」







スヤスヤ・・・・




ホーホケキョ♪



「えーと・・・

うん・・・

あ!!」


八千草咲苗、夕刻に目を覚ます。


「あれ?タロちゃんは?

お姉ちゃんは?」

辺りを見渡すと

テーブルに咲苗宛てのメッセージが残されていた。


「咲苗ちゃんへ

今日、お昼頃にタロちゃんが家に来たわ。

話のことに関してはまた後で教えてあげるからね。

タロちゃんの見送りだけしてきます。」


美悠の文字によるメッセージだ。



咲苗は起き上がると

流川に行き先を聞き、

八千草高級専用車に乗って駅へと向かった。



「八千草姉さん、今日は色々と良くしていただいたのに、

不躾な質問も多く失礼しました。」


「ううん、タロちゃんの言葉から私たちのことを心配してくれての

ことだって分かってるから大丈夫よ。ねぇ、タロちゃん?」


「はい」


「私が言ったことは、これだからね」


口元に人差し指を立てた。



「はい、約束は必ず守ります。

でもどうして俺なんかにそんなことを?」


「それはね・・・」


そして、電車の時間が来た。


「それじゃあ、また遊びに来てね♪」


「あ、はい!ありがとうございました!!」



美悠に手を振られて、照れくさそうに手を振り返す太郎は

電車とともにその場を後にした。



進みゆく電車を眺める美悠の後ろ姿を見つけた

早苗は、専用車から降りて走って向かう。


「お姉ちゃーん!!」


「あら、早苗ちゃん♪」


「あれ、タロちゃんは?」


「たった今電車で行っちゃったわ!」


「間に合わなかったか~!!」


悔しがる咲苗に


「早苗ちゃん、タロちゃんはね

勇気を出して一人で家に来て、

聞きたいことを聞いていったわよ。」


美悠の言葉に


「そうだったんだ♪」


安堵する咲苗。


「咲苗ちゃんここまでどうやって来たの?」


「流川さんに送ってもらって!!」


指さした先で専用車に乗って流川が待機している。


「あらあら、流川さんを待たせるのは悪いわね。

帰りましょっか♪」


「うん」


「あ、そういえば、早苗ちゃんの寝顔

タロちゃんも見てたわよ♪」



「えーーー!!恥ずかしい!!!!」


「早苗ちゃんのこと子猫みたいで可愛いって♪」


「ちょっと、お姉ちゃんのいじわるーー!!!」











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