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咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
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第二百五十六話 「恋敵は海満の女子全員の可能性大」

「んふふふ!!

それでタロちゃんが一番下の平民なんだ。」


「は、はい」


「んふふふふ、タロちゃんの平民可愛い♪」


「あ、ありがとうございます・・・」


この手の話に八千草姉さんの反応は上々だった。

ホッとする太郎だが、

平民可愛いには腑に落ちずにいた。


「将軍の孝也君は自分で将軍と言うだけあって

人を見る目があるんだね!」


「いや~、まったくそう感じたことはありませんが・・・」

どうやら八千草姉さんの中で

俺の平民は良くも悪くも合致したらしい。


「それにしても早苗ちゃんの

侍嫁見習いってのは驚いたわ!んふふふ♪」


「侍の駿っていうのが

姉さんもご存じだとは思いますが、

才色兼備のイケメン野郎ですからね。」


「駿君って体育祭でMVPとった子だよね?」


「はい!」


「その駿君の嫁見習いか~。早苗ちゃんのライバルはいるの?」


ライバル?

ライバルと呼べるかは分からないがそもそも

海馬組には女子は二人しかいないから必然的に


「そうですね~、もう一人菊池華さんが仲間にいますが、

先ほどもお伝えした通り駿(侍)の一番弟子です。

ライバルには一番近いかもしれません。」


「あら、華ちゃんね♪あの子もとても可愛かったから

咲苗ちゃんもうかうかしてられないわね。」


「はは、そうですね!」


駿の場合は、海馬組のメンバーに限らず

おそらく海満の女子たち全員恋敵くらいに

考えるのが自然の通りかもしれないな。

しかも、その恋敵の中には、


あの美名城先輩も・・・・




「タロちゃんにはいないの?」


「え、俺にですか?」


「そう、女の子の影とか、

気になる女の子とか・・・・」


「あははは、冗談はやめてください。

俺はあくまで平民ですから浮いた話は

これまでも、これからも難しいでしょうね。」


「そんなことないわよ。少なくとも私は

タロちゃんのこと気になってるよ?」


「姉さん、からかわないでください・・・」


俺と駿では月と鼈

それは八千草姉さんもご存じのはず。


これはまた完全に手のひらで転がされていると思う太郎。

一方で

からかってるわけではないのに~と思う八千八千草美悠。


「それじゃあ、立ち話も何ですから、

部屋を換えてお話しましょ♪」


「はい」



いよいよか。

八千草さんが隣にいないのは心細い気もするけど

ここまで来たからには聞くしかない。

あの時言っていた「帰ってくる彼ら」のことを。


いざ参らん!!




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