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咲かせたのは君  作者: バルたん
第二章 現れるべくして現れる
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第二百五十五話 「ソファーで横になる子猫ちゃん」

やはりかーー!!

玄関にこれまた立派な盆栽が置かれている。

盆栽を見て立派だな~と思ったのはこれが始めてだ。

格式高さを既に玄関から物語っている。


「そういえば、

早苗さんはどちらに?」


すると美悠が

シーッと人差し指を口元に立てて

静寂を促した。


太郎は口にチャックをして

美悠の後をついていく。


「いい、タロちゃん。

ここがリビングになるんだけど

静かにね。」


「はい」


リビングに一体何があるというのだろう?


リビングに入ると

そこは高級な「和」の世界が広がっているだけでなく、

ソファーなど「洋」の世界も適材適所に溶け込んでいた。


太郎は圧倒されながらも

あることに気が付く。


「あれ?」


「タロちゃんも気が付いたみたいね」


「もしかして」


成人男性が横向きで三人は寝られそうな

スペースのあるソファーの中央で

まるで子猫のように包まり

寝ている八千草咲苗がいた。


「タロちゃんが来るまでは起きてたんだけどね。

許してあげてくれる?」


「許すも何も。俺も迷いながら遅れて来てしまいましたから。

許しをこうのは俺の方です。それに、」


「それに?」


「あ、いえ、八千草さん、気持ちよさそうに寝るんだな~って」


「そうね、早苗ちゃん可愛いわよね♪」


「はい!」


「・・・・」


「あ、いや、その変な意味じゃないですよ。」


「分かってるわ。変な意味じゃないのよね♪」



完全に美悠姉さんの手のひらで転がされている。

きっと俺が孝也だったら

速攻で理性を失って

この高性能カメラで一枚寝ているところを獲らせていただいても?

とか言いそうだな。


八千草さんのバディが孝也でなかったことが

八千草さんの身はもちろん、

孝也の将軍としてのメンツを保つ上でも救いだったと

感じざるをえない太郎だった。



咲苗の寝顔を見て、リラックスできた太郎に


「タロちゃんも家に来てちょっと疲れちゃったでしょ?」


「あ、いえ、その、俺は平民ですから緊張しちゃって。」


「平民?タロちゃんが?」


しまった。

俺は一体何を言っているんだ。

平民とか普通に意味分からないだろう!!

ただ、言ってしまったからには仕方ない。

美悠姉さんもかなり興味津々といった面持ちだ。



「実は・・・・」


太郎は興味津々の美悠に

孝也の発案で一年の六人の中で役職があることを説明した。



めっちゃ恥ずかしい・・・・



この説明は俺にとっては何の特もないからな!!



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