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第二百四十九話 「先輩に聞いてみる作戦」
菊池と翔は
お互いに部活動をやっていた。
菊池はサーフィン部に
翔は陸上部に入って日々部活動に励んでいる。
二人とも運動神経は突出して良く、
部内では一年にして中心的存在になるうる。
しかし、情報収集など器用さが求められることには
駿のような器用さは毛頭ないことから
この行為自体向いていないと心のどこかで感じていた。
ただ、根っからの負けず嫌い同士。
「私たちだからこそできることといえば、
一つしかないよね。」
「そのようだ。ひとまず部内の先輩に
片っ端から聞いてみよう!!」
ということで、
それぞれの部の先輩に
「うちの学校で留学とかしている
生徒とかっているんですか?」
駿の誘導するような
質問とはまるっきし反対の
とてもストレートな質問だ。
だが、決まって先輩たちの答えは
「うーん、知らないな~!!なんだ、留学したいのか?」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど。」
「そうか。」
「あの、もし先輩の友達とかで知ってる人いないか
ちょっと聞いてもらってもいいですか?」
「おう、分かった!聞いてみるよ!!」
菊池と翔の強みは
負けず嫌いで諦めないこと♪