第二百四十八話 「先生に聞いてみる作戦」
孝也と駿は
口が軽そうな先生に絞ってそれとなく話を聞いてみるこにした。
それじゃあ、まずは
世界史の豊臣先生に聞いてみよう!!
「あ、豊臣先生!」
「おう、なんじゃ?」
「ちょっと恥ずかしいんですけど、
豊臣先生の授業すごく分かりやすくて、
世界史って知っていくとほんとに面白いんですね。」
「はっはっは、そうだろう!
何も恥じることはない。世界は果てしなく広いのだから♪」
「はい、とっても広いです!是非授業時間以外でも
豊臣先生の世界史の勉強を聞いてみたいです。」
「おうおう、そうかそうか。
そんなにわしの世界史の授業は
分かりやすくて面白いか!?」
「はい、とっても♪
そこで世界史と一緒に
学校の世界についても色々教えてください。」
「学校の世界?」
「はい、まだ、
この学校も一年目で無知なことが多いんです。
だからこの学校の豊臣先生のような偉大な先生や
偉人になりうる生徒たちを
知っておきたいんです。
もちろん失礼がないようにするためです!」
「ほうほう。世界史から学校の偉人探しとは
学びの向上心が最近の若者にしては珍しく高いのう。
いいだろう、何なりと聞きたまえ!教えてしんぜよ!!」
「ありがとうございます。
では、まずは海満の偉人の一人目として
豊臣先生のことから・・・」
駿の強かさを目の当たりにする孝也は
味方だからこそ心強く感じるとともに、
何があろうと敵に回すべきではないと
潜在意識のサイレンが警告音を鳴らしていた。