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第二百四十七話 「収穫なし」
バディが組まれてから
数分後に
美名城たちが戻ってきた。
太郎たちにとって初めての体育祭の日は、
楽しい祝勝会&お疲れ様会とともに幕を閉じた。
そして
新たなる章の青春ページが
帰ってくる彼ら・彼女らによって
瞬く間にめくられることとなる。
体育祭翌日
太郎たちはバディでクラスの生徒に聞いて回った。
何かしらの噂など聞いていないかと。
そして第一回海馬組会議が行われるわけだが、
どのバディも何一つ手がかりをつかめずにいた。
「ここまで何一つかすりもしないとはな!」
孝也の焦りに
菊池は
「まぁ、無理もないわ。
だってみんな私たちと同じ
タイミングでこの学校に来て、
彼らの存在を見たこともないんだから。」
翔が
「俺たちの考えすぎなのかもしれない」
弱気な発言ではあるが、
翔の一言に対して誰も言い返すだけの手がかりがない状態だった。
すると八千草が
「もう少し、情報収集続けてみよう。
今回はまだファーストコンタクトで話す気になれない
生徒とかもいたかもしれないし。頑張ろう!」
まだ諦めるのは早い、弱気になる必要はないという
八千草なりの励ましによって
バディでの調査を続行することとした。