第二百四十五話 「懐かしの?海馬組!」
「ということは、俺たちで秘密裏に
さっきの内容を探るってことか。」
翔の問いに
「そういうことだ。
しかも探るだけじゃなくて、
必要ならばアクションを起こすってことだ。」
孝也の発言に
翔は
「いやいや、俺たち一年が首を突っ込むような
話じゃないんじゃないか。
だからああやって先輩たちが店の外で話を」
「そんなの分かってるわよ。
じゃあ、翔くんは外れていいわよ。」
「え?」
菊池の強気な口調に驚く。
菊池は続けて
「私たちも首を突っ込むべきではない話っていうことくらい
分かってるわ。でもね、美名城先輩たちがああやって
私たちを巻きこまないように話をしているってことは
それくらいのことってことでしょ。
いいの、高坂先輩も絡んでるのよ。」
「それはそうだけど」
菊池の発言に押し気味になる翔をみて駿が
「翔くんが言っていることは正論だと俺たちも思ってる。
でも、その正論だけで片付けられるほど僕らは優等生じゃないんだ。
ねぇ、タロちゃん?」
と太郎に振って場を落ち着かせに図る。
「だな~!
今回はちょっと何か俺たちが知らないところで
一騒動ありそうな気はする。
八千草さんはどうする?お姉さんも関わってる話だから」
「もちろん参加する。
私は侍の嫁候補?だからね!!」
それを聞いて駿はなぜかドキッとしていた。
「翔はどうする?」
「仕方ない。
聞いてしまった以上は男として見て見ぬふりはできない。」
「よし決まりだな。
じゃあ、孝也将軍進行をよろしく!!」
太郎からの振りに孝也は
「おうよ!!では、これから新しく
海馬組結成を宣言する!!!」