第二百四十二話 「否決がガタガタ」
八千草美悠が
美名城と高坂を呼んでお店の外で話を始めた。
菊池は八千草に
「何話してるんだろうね?」
と聞くと
「うーん、なんだろう?
もう体育祭の話では無いと思うような感じするけど・・・」
すると翔の
「もしかして、俺の告白が届いていたのか?」
のボケに菊池がきっぱり
「いや、それだけはないから」
と完全否定した。
「それだけはって!(涙)」
すると孝也が
「実はだな、今俺のカメラがチャリのかごの中にあるんだけど
このスマーチョフォン(携帯)で電源をオンにできるぞ。」
「うん?それで?」
「つまりだな、録音で起動させれば、
先輩たちの話を聞こうと思えば聞くことができるということだ。」
「えーーー、ちょっと孝也、あんたって、まさか」
菊池らからの盗聴目的での疑いに
「いやいや、違うぞ。
カメラの画像をスマチョの画面で
すぐに確認できるようにって連携させているだ。
今、翔殿の話を聞いて
ふとその真実を暴けるのかもと思っただけだ。」
翔は興味深そうに
「その真相、暴いてくれ!!」
と孝也に頼んだ。
「ちょっと待って!それはいくら何でも
盗聴になっちゃうから!!
ね、みんな?」
菊池の言葉に頷く八千草と駿、太郎
翔は
「さっきまで菊池さんも知りたがってなかった?」
「いや、まぁ、気にはなったけど・・・」
すると孝也が
「三対二では可決にいたらず!
すまんな翔殿。このボタンを押せば可能なんだが・・・」
さすがの翔も
この状況では諦めざるをえなかった。
その瞬間、
ガタガタガタ