第二百三十九話 「優秀な仲間たち」
「まぁ、でも青組が優勝できて
よかったですよ!!あ、!?」
太郎の一言は
場の空気を凍らせた。
「あんたって人はまったく!」
菊池のツッコミに
八千草美悠は
「いいのよ、
青組のパフォーマンスはすごくて
とても感動したし、これは祝勝会なんだから。
私たちのことは気にしなくていいよね、あかねちゃん♪」
「はい、
私は今日どうしても聞きたいことがあってきたんで。」
「聞きたいこと?」
高坂の聞きたいことを美名城が尋ねると
「青組のパフォーマンスには本当に驚かされました。
全ての項目で減点するところがないどころか
加点してもしたりないくらいの出来映え。」
「いやいや、褒めすぎよあかねちゃん!!」
「本当の話です。
スクリーンを使うという発想力と
グラウンドをライブ会場へと変貌させたシナリオ
パフォーマンスが終わっても、
まだ観ていたい
聴いていたいと
思わせる高揚感。普通じゃないです。
どうやってあんなパフォーマンス思いつくんですか?」
青組のパフォーマンスに
かなり興奮した様子の高坂に
美名城は一言、
「優秀な仲間たちに恵まれたから!!かな。」
「優秀な仲間?」
「そう、ここにいる子たちとかね♪」
「あなたたちが?」
美名城の回答に
照れくさそうにしながら
至福の喜びに満たされる五人。
孝也が
「俺、一生美名城先輩について行きます!!」
「いや、それは迷惑でしかないから!!」
と菊池がツッコミを入れて場が盛り上がる。