第二百三十三話 「改めて知る一面」
太郎(坂本さん)は、
こっそりとグラウンドをあとにして
保健室へと戻った。
保健室では妹尾先生と
本物の坂本さんが話していた。
「あら、おかえりなさい♪」
妹尾先生が優しく出迎えてくれる。
「どうだった?バレてないでしょうね!」
坂本さんからの一言に
「たぶん・・・」
と不安げに答える太郎。
「まぁ、詳しい話は
着替えた後に聞くわ。
ひとまず着替えてきなさい。」
保健室で体操着にサッと着替えて
太郎は美名城から受けた
マッサージや話の経緯を伝えた。
「なるほど。
そんなことがあったのね。
でもまぁ、
夏帆ちゃんにバレてないと言うことは
誰にもバレてなさそうね。」
「美名城先輩とはそんなに仲が良かったんですね。
知りませんでした。」
「とっても仲良しよ。
夏帆ちゃんはね、一年生の頃から
いつも事務の私を気にかけてくれてたからね。
そのたびに年寄り扱いするんじゃないって注意したわ。」
「坂本さん、水分取ってくださいね。(イチゴオレ)」
「まったく、甘過ぎよ!!」
「坂本さん、腰痛気をつけてくださいね。(荷物持つ)」
「ったく、年寄り扱いするんじゃないよ!!」
知らなかった~
美名城の誰に対しても
親切に接する一面を改めて知った太郎だった。
「ひとまず
坂本さんと妹尾先生のおかげで
休むことができました。
また機会があったら変身させてください。」
「あんたって子は・・・」
と、そのとき、
保健室にとある来客が♪