第二百二十九話 「一進一退のやりとり」
あぁ~
気持ちいい~~~
ちょっと目をつむって
休んでいるだけなのに
まるで、
誰かにマッサージをしてもらって
今日一日の疲れがほぐされていくような~
未だ味わったことのない気分だ~~♪
ここは宇宙なのか~~?
「地球ですよ、坂本さん♪」
「ああ、地球なのか~~
えぇ?」
坂本さん!
ではなく
太郎が目を覚ます。
「あらま、どなた?」
「何言ってるんですか坂本さん、
夏帆です。美名城夏帆です。」
ななななんと、
みみみ美名城先輩~~!!??
「ああ、美名城さんね。」
「坂本さん疲れてます?
いつも夏帆ちゃんって可愛がってくれているのに。」
かかか夏帆ちゃん!!??
そんなに親しい仲なのか?
お、俺に・・・夏帆ちゃんと
言えと・・・・
平常心平常心!!
俺は太郎じゃない、坂本のばあちゃんだ!
「あら、やだ。夏帆ちゃんじゃない。
さっきまで近くで、あ、いや、
大きな音を聞いていたからか疲れててね。」
「青組のパフォーマンス観ててくれたんですか?」
「もちろんよ。
夏帆ちゃん、とてもかっこよかったわよ!!」
「ありがとうございます!!
坂本さんに褒められるなんてすごく嬉しいです♪」
このやりとり
いつまで続くの~~
誰か助けて~~!!!!
心の中で叫び続ける太郎だった