第二百二十八話 「サングラス効果」
いや~、事務のおばちゃんの
あ、いやいやいや、坂本さんのおかげで
保健室で休まなくても堂々とテント下で休めるなんて
ちょーサイコウだーーー!!
美名城先輩たちには悪いけど
甘えられるのは一年目の特権。
みんなよく待てるよな・・・・
駿たちは俺を探したりはしてないよな・・・
探すわけないか、俺は空気系だんってあれ?
うん??
駿たち・・・こっち見てないか?
なんだか目が合うような・・・
気付かれた?!
まさか・・・な・・・
サングラスをかけているんだ。
向こうからは目が合っていることなど分かるまい。
・・・・
なんか眠くなってきたな・・・
サングラスがもたらす暗さと
この夕方独特のそよ風による心地よさが眠気をそそる。
やばい、ここで寝たら
約束を破ることになる。
「いいかね、私に変装するからには
変なマネはしないようにね。
決して寝たりなんかするんじゃないよ。」
「も、もちろんです」
くそー、あんな約束するんじゃなかった。
待てよ!!
サングラスつけてるってことは
俺が目を開けているか分からない!
つまり寝ているかも分からないんじゃないか?
ちょっとだけ、
ちょっとだけ目を休ませるために、
ほん・・の・・
ちょ・・・・と・・
だけ・・・・
だか・・・
・・・・
ら・・・・
・・・・・・・・・・・・・