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第二百十五話 「応援チームの土俵」
孝也は楽器隊ではなく、
フレフレ隊として楽器隊の後についてグラウンドへと入っていく。
グラウンドの活気が青々と増していく。
曲も終盤
繋がっていた楽器隊は分裂を始め、
グラウンドに散らばった。
先ほどまで踊っていた
スクリーンから飛び出してきた者たち
ダンスチームの一部は曲が終わり、姿を消した。
「ドドン ドンドン」
「フレー、フレー 青組」
グラウンドは応援チームの土俵となった。
シンプルな動きと応援だが、
シンプルの中に一人ひとりが彩る青の動き
そして
先ほど映して、突き破られていたはずのスクリーンが
再びきれいに蘇り海の映像とともに融合されていく。
裏方での設置班による迅速な張り替えが行われていたのだ。
海がもたらす不動な存在感を応援団は沖縄舞踊を交えて表現していく。
赤組とはまた違った
「力強さ」の青い火が観ている者に灯り始めていた。