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第二百十四話 「突き破られていく」
グラウンドではなく、
スクリーンの中でパフォーマンスが展開されていく。
サビに合わせて踊っていた者たちは
突然、踊りをやめた・・・・
と思いきや、
映しているカメラに向かって
全員が勢いよく走り込んできた。
スクリーンに走って迫ってくる・・・
その瞬間、
鳴り響く地鳴りとともに
スクリーンを突き破って
走り込んでくる踊っていた者たち
するとスタンドに設置されていた
大きな滑り台を滑ってグラウンドへと駆け込んでくる。
グラウンドでは、
先ほどの曲が再び流れ始める。
とともに太鼓の音も同時に鳴り響く。
孝也のいる応援チームの出番だ。
応援団の楽器隊は
一人ひとりの肩に青のマントが繋がっている。
海になびく波のようにグラウンドを横断していく。
スクリーン上にいたはずの者たちと
応援団たちの演奏&踊りがコラボし、より一層迫力は増していく。