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第二百八話 「優雅で優美な踊り」
曲が流れ始めると
男子の時と同様に同時に踊り出す。
このダンスは・・・・
観ている高校生たちにとって
とても新鮮な踊りを黄組の女子たちは始める。
その踊りは
「ボリウッドダンス」
現代版のインド舞踊のような踊りである。
女子たちのボリウッドダンスは
黄色のワンピースをドレスのように光らせ
ワンピースのスカートとスカーフは
風車のように舞い、
優雅で優美な美しさを演出していく。
特に八千草美悠は女王のような美しさを際立たせていた。
先ほどまで八割のグラウンドを仕切っていた男子たちが
女子たちの踊りによって少しずつ後退していく。
気がつけば、女子が八、否、九割グラウンドを仕切って
ボリウッドダンスを披露していた。
グラウンド内で肩身が狭くなった男子たち。
すると先頭のスーツ男子が
スーツを脱いで
黄色のTシャツに変身する。
それを見た八千草美悠は
ニコリと笑い、、
「こっちにおいで」と片手で引き寄せた。
元スーツ男子は女子たちの中へと入っていった。