表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
211/301

第二百三話 「同じ立場にない一言」

次の黄組のパフォーマンスまで

しばしの休憩が入った。


太郎はその間に

トイレ休憩に出ていた。


トイレからスタンドに戻る際、

衣装を着たままの高坂と会う。


「私のパフォーマンスちゃんと観た?」


「はい、観ました!!」


「どうだった?」


「釘付けでした!!」


「そう♪

青組のパフォーマンスも楽しみにしてるからね。」


「はい!」


高坂の「どうだった?」に対して

太郎の中では、感動したこと、興奮したこと

そして、高坂がここまで見えないところで

苦労して赤組を統率してきたことと数々の想いが駆け巡らせていた。


ただ、それを伝える資格が俺にはない。

まだ青組はパフォーマンスを披露していない。

すでにパフォーマンスを終えた高坂と同じ立場にない。

気の緩みは足を引っ張ってしまう恐れがあるからな。

ただ、俺の役割というのは、あれなんだけどな・・・


俺が今言えることはあの一言だけなんだ。

パフォーマンス後、高坂に

「釘付けになった」と言ってもらえるように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ