表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
204/301

第百九十六話 「三つ巴の結末」

「駿、お前が何に緊張しているか俺にはよく分かる。」


「え?」


「アンカーでこけたらどうしようって思ってるんだろう?」


「あ、いや、ちがっ」


「任しとけ、そんなときはな、コロコロと転がればいい。

こけたんじゃない。転がったんだ。なんちゃってな!」





「コロがって」




スタンドからどよめきが起きる。


他の二人が派手に転んだのとは対照的に

駿は、転倒の瞬間に身を丸くして一回転し、

勢いが止まることを最小限に抑えて立ち上がった。



他二人もすぐさまその場で立ち上がるが

時すでに遅し。





「青組、ゴーーール♪」



駿は両手を挙げてゴールテープを切った。


転倒する瞬間、

見事転がって受け身をとり

アンカーとして勝利をもぎとった。

この事態を想定していたかしていなかったか

の差が勝敗を分けるものとなる。



青組のスタンドは大盛り上がりを見せる。




放送の八千草美悠も

「なんというハプニングでしょう!

しかし、そんなハプニングにも

冷静に受け身をとり、

一番にゴールした駿くんは海満で最速の男と言えるでしょう。」



駿への注目度は100mで一位をとった時から

うなぎのぼりで上がっていく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ