表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
20/301

第十二話 「服従関係」

「孝也・・・いや、将軍殿!!」


「どうした・・・」


「自分でモテたいプライドだけは将軍って正気か?」


「太郎氏、やはりまだまだ平民であるな。

男たるもの、女子にモテたいという想いは誰でも持っておろう。

もし仮にもその想いがないというものは、


        断じて


     男では・・・ない 」



「そんな断言しなくても・・・

駿はあるのか、その想いとやらは」


「いや~、俺は・・・」


駿が口を開こうとすると孝也が



「当然であろう。駿氏はその想いを持っていながらも、

あえてスルーしているのである。その余裕が侍なのだ。」


そうだった・・・太郎は駿が侍であったことを忘れていた。

一方、苦笑いする駿を見て、

将軍と侍の絶対服従的な関係性を垣間見た気もしていた。



「将軍殿。飛び込み3人組では、勝敗どころか、

歴史に汚点まで残すかたちとなってしまいます。

何かセンスを感じる強そうな名前が必要じゃないですかね。」


と佐藤太郎、平民は言った。


平成でなければ、

現実的に平民が将軍様に直々ものを申すなど

言語道断

処せられていたに違いない。


孝也は真剣に将軍殿をやっている(演じる)。


気付けばいろいろと面倒なことになるが、

気付かない頭の緩い将軍殿で良かったと俺、平民は思った。


ちなみに侍の駿は、

孝也に俺が申している姿を

ニヤニヤして見ていた。

さっきまで苦笑いしていた奴が

ニヤニヤしているということは、

こいつもこいつで思うところがありながら、

将軍に告げ口しなかったのだろう。

忠実さのかけらもない奴である。

平民的には都合がいいが、

何を企んでいるのか読めないのも事実だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ