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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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プロローグⅡ


高校三年間青春を謳歌し、

大学で学生生活を

リア充として満喫するという娯楽の誘惑を断ち切った。

そうして死に物狂いで就活に励んだ結果、

苦労して立派な一社会人になった。

つまりは

今や恋愛に現を抜かす暇もないくらい働く俺は

自ら望んでの独身であるということ。

決して負け惜しみを言っているわけではない。


この特別な意味を含む独身は、

俺という人間を知っておく上で決して外せるものではない。

では、誤解が解けたところで改めて自己紹介をさせてもらう。


街歩く人を時折眺める、

どの角度から見てもぼっちな二十三歳独身

佐藤太郎  一応・・・働き盛りだ。



どうしてこんな哀愁漂う自己紹介になってしまうのだ。

これでも一応主人公だぞ。一応ね・・・・

このままでは仕事を理由に独身貴族を語る寂しいやつとしか

思われない可能性がある。

それは大きな誤解だ。

この誤解を早々に解かなければ一体どこの誰が

こんな主人公の物語に期待してくれるというのか?

否、してくれない。


独身貴族を語る寂しいやつと言うと、

友達が一人もいない、孤独でとても寂しいのに、

見栄っ張りな性格が孤独さをひた隠しにし、

あたかもそれこそがクールなのだと

思い込んでいるイメージを持たれてはいないだろうか。


残念、その読みは外れだ。


確かに俺が気を許せる友達と言えるやつは極めて少ない。


だが、

いないというのと少ないというのは全くの別物だ。


俺には友達が少なからずいるのだから。

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