第百八十一話 「美人姉妹」
駿の質問に答えようとすると
「お姉ちゃん?」
と後ろから声がした。
振り返ると
そこに八千草咲苗が菊池と孝也と一緒に立っていた。
「お姉ちゃーーん!!?」
太郎と駿、菊池と孝也は大きな声を出して驚いた。
「あら、咲苗ちゃんじゃない♪
あいさつが遅れました。咲苗ちゃんの姉の八千草美悠です。
いつも妹がお世話になってます。」
孝也はすかさず、
「名字が同じとはいえ、咲苗殿が
まさか三大美女の八千草美悠さんの
実の妹だとは・・・
是非これを機にお近づきになりたい・・・」
と心の声がダダ漏れメロメロの様子。
駿も
「いや、俺ももしかしたらって
思ったけど、八千草さんのお姉さんだったんですね。」
高坂も知らなかった様子で
「妹さんも可愛い!!」
皆が八千草姉妹を目撃したところで、
八千草咲苗は
「ところでどうしてお姉ちゃんはここにいるの?」
「それがね、
私、あかねちゃんの後、ここで放送することになっちゃったの。」
すると高坂が
「え?八千草先輩がですか??」
「そうなの。
黄組で放送担当だった子が体調崩しちゃったみたいで、
だからね、あかねちゃんといつ代わればいいのかなって確認しに来たのよ。
あ、あと太郎くん、よろしくね♪」
よ、よろしく?