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第百七十五話 「拮抗する100m走」
「それじゃあ、100m走行ってきます。」
「うん、頑張ってね♪」
太郎に手を振って送った高坂は
数秒後
「あれ、私なんで手を振ってるの?」
我に返る。
そしていよいよ100m走開始の時が来た!!
高坂が元気よく
「それでは100m走
一組目スタートです!!」
ゴール順にそれぞれのチームにポイントがついていく。
後半の組になるにつれてポイントが高くなっていくため、
必然と後半の組に足の速き者が集まる。
最終組は最もポイントも高く、
いわばそれぞれのチームの威信をかけた
決戦の場と言っても過言ではないところ。
そこになぜか青組からは3年の陸上部以外に
帰宅部の1年駿と太郎が選ばれた。
100m走はそれぞれ
赤組、黄組、青組、拮抗していた。
そして
「それでは、これからいよいよ
100m走最終組です。
この最終組の順位が総合順位に大きく影響してきます。
果たして一位をもぎとるのはどこの誰なんでしょう!?
私は大いに赤組に期待しています!!」
高坂の放送とともに湧き上がるそれぞれの組のスタンド