179/301
第百七十一話 「ここにいるか、救護室に行くか?」
ど、どうして真千先生まで・・・
高坂は目覚めた太郎に
話しかける。
「あの、改めて
私は二年の高坂あかねっていいます」
「あ、はぁ~・・・」
「あ、はぁ~じゃなくて、
あなたの、名前は?」
「あ、俺は、あ、私は
一年の佐藤太郎です」
「佐藤太郎!!だからタロちゃん!!」
「え?」
「あ、いや、その、ゴホン!!
どうしてあなたはここにいるの?
ここは居眠りしていい場所ではないわよ。」
「そうなんですか?」
「当然よ。ここは全体を見渡しながら
実況をしてリアルを生徒たちにお伝えする場所よ。
居眠りするなら救護室に行きなさい。」
「それもそうですね。
じゃあ、、そうします。」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」
「え、どっち?」
「だから、そのこれからはってこと。
今、いきなりここを離れたら
私が追い出した感じに見えちゃうでしょ!!」
「はぁ~・・・」
「しょうがない。じゃあ、私の放送の手伝いを
することで、私の隣にいることを許してあげる。」
「はぁ~・・・はぁいー??」