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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第百五十九話 「戦略的告白」

「赤組が優勝して、もし俺が体育祭MVPに輝いたら

一週間でも一月でもいいので付き合ってください」




〈孝也分析〉

あいつ、とうとう言いよった。

体育祭のMVPとは大きく出たが、

それ以上にあのモテ伝説を持つ

高坂あかねに真っ向から、告白するとは。

しかもとても戦略的な告白だ。」


「戦略的な告白?どこが?」

孝也の推理について行けていない

駿と太郎。特に推理が気になる駿は

あの一年の告白は無謀にしか思えないでいた。



「いいか、これだけ大勢の前で

いきなり告白された高坂先輩は

百戦錬磨といえど、十中八九驚いているな。」



「それはそうだろうね」



「そう、その動揺をあの後ろ姿イケメンは狙ったんだ。

伝説になるくらいの高坂先輩に真っ向から

一対一で告ることはまさにハイリスク。

だが、ここにいる多くは高坂先輩の伝説を

知っていて、みんながこの結果に注目している。」



「うんうん」


「しかも先ほどの放送で

高坂先輩は盛り上がっていきましょーと

雰囲気を高めたため、

ここで断れば、一気に盛り上がりは欠けることになってしまう。」


「うんうん」

駿は真剣に孝也の推理に耳を傾ける。

一方太郎は、暑さから逃れようと、

このとき、こっそりひっそりと列から外れていた。




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