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第百五十八話 「自信たっぷりの告白」
一人の男子生徒が高坂あかねに近づいていく。
するとその男子生徒が言葉を発した。
「高坂先輩、俺ずっと高坂先輩のことを尊敬していました」
孝也は顎に手を当てて、
おもむろに駿と太郎に聞こえるよう推理を始めた。
〈孝也分析〉
顔は見えないが、後ろ姿から察するに
スタイルも良くイケメンオーラを放っている。
それに赤いスカーフに、先輩と呼ぶことから赤組の一年か!
「先輩の先ほどの放送に胸が打たれました」
〈孝也分析〉
様子から察するにあれは、ハートも射貫かれているな!
「こんなことを
人前で言うことじゃないのかもしれませんが、
俺、先輩を先輩以上に好きになってしまいました」
〈孝也分析〉
あいつ、相当自分に自信があるな。
一年にしてその言葉をこの人前で言える度胸も
並大抵の自信と確信がないとできることじゃない。
人前で・・・・
あいつ、まさか・・・・・
孝也がたどり着いた推理の先とは??