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第百五十六話 「認定されていない美女?」
「だからタロ氏が高坂先輩のお近づきになりたい
と思う気持ちはよく分かる。」
「いや、別にそういう」
「だがな、おぬしには我が青組のリーダー
美名城先輩がいるだろー!!」
「いや、だから俺は」
「いいか、よく聞くのだタロ氏!!]
「いや、まずお前が聞こ」
「美名城先輩は海満高校の三大美女として認定されている。
だが、あの高坂あかね先輩はその三大美女ではない。」
「え?そうなの?」
太郎よりも先に駿がまたまた反応した。
「そうだ。高坂先輩は確かにモテるが、
そもそも美名城先輩も含めて三大美女に対して
『モテる』という言葉を使うこと自体が
おこがましいとされている。」
「そうだったんだ。高嶺の花ということか。
俺たちはそんな先輩と行動を共にしていたのか。」
「ああ。光栄なことだろ?
特にタロ氏はそれを知っておいた方がいい。
おい、タロ氏、聞いているのか?」