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第百五十二話 「一週間前の一日が終わり」
「とにかくみんなの青組が来週
優勝できるよう応援しているからな!!」
店長として、
兄として、
先輩として、
夏海は腕を高々と上げガッツポーズをして見送った。
美名城を除く太郎ら五人は
今日の総会も含めてたった一日の出来事で
これまでに感じたことのないほど
高揚感が高まっていた。
美名城自身も太郎との二人乗りでの帰り、
総会を含めた今日という一日が、
体育祭へのいい流れとして
乗ってきていることを海満の夜空に広がる
星空を眺めながら感じていた。
そして
学校の前に戻ると
「さぁ、タロちゃん、それにみんな、
次、ここで集まるときは、分かってるわね。」
美名城の掛け声とともに
「はい!!」
力強く返事をする五人。
それから
瞬く間に
一週間が経ち
体育祭の当日は
九月の快晴とともに
やってくる。