156/301
第百四十八話 「先輩として」
「まぁ、俺の場合は
幽霊かも女神かも分からない
人生の先輩に背中を押されて
今はこうしてみんなに支えられながら
お店を開くことができている。
だから君たちの挑戦は
人生の先輩として応援するから
何でも相談してくれよ。
それに夏帆の大事な後輩とあっちゃ
ほっとけないからな。」
夏海が幽霊から、
いや女神から受けた恩を
次は自分が後輩たちに与えていくと宣言をした。
美名城は、
「ほんと、時々それっぽいこと言うんだから」
「おいおい、それっぽいって・・・
そういえばもうそろそろ体育祭だな!
俺も力貸したんだから
しっかり楽しんで優勝もぎとってこいよ。」
「うん」
すると孝也が
「え、力貸したとは?」
と尋ねて
美名城が答えた。