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第百四十六話 「あきらめモード」
カメラオタクであると同時に
五人の中ではインターネットに関する
情報処理能力を高く併せ持つ孝也。
駿と太郎はそのことを知っていて
孝也の情報処理能力を持ってすれば・・・
しかし、
「俺も今分かっている情報で色々と
調べてきた時期もあった。
それこそ君みたいな
情報処理能力の高い友人にも協力を得たが、
手がかり一つ分からなかった。」
夏海はやれることはやったと言った。
すると孝也は、
「結局は、最後に彼女が言ったとおり
この店に専念することにしたんですよね」
「ああ、店に専念したことで
これだけ多くの人たちが集まってくれている。」
「なら、せめて
感謝の気持ちだけでも伝えた方がいいと思います。
どうかあきらめないでください。俺も全力を尽くしてみますので。」
「ありがとう」
孝也を笑顔で見つめる夏海。
すると菊池が突拍子のないことを発した。