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第百四十五話 「確かめようがある?」
「と、いうことなんだ」
夏海の話に
「なんか、すごい話というか、
それが一日の数時間での出来事とは思えないですね」
菊池に続いて孝也が
「いや、ほんとに。
彼女は本当に科学者なのか
不死の薬を本当に作っているのか
今も分からないんですよね?」
「そうだな。
今もあれから何も定かにはなっていない。
どこで何をしているのか。
このSNSが発達した情報化社会でも
確かめようがない。」
孝也が
「名前の一つでも分かれば変わってくるんですけどね。
それに顔を見たのも店長だけですからね。
手がかりが、女性と元科学者と不死の薬、
そして母親・・・あれ、以外と情報ある?
もしかして・・・見つけられる??」