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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第百四十三話 「あなたは私じゃない」

「・・・え?」


「ずいぶん長居しちゃったしね。

お酒までいただいちゃって。」


「いやいや、

その、まだ、お姉さんに何があったのか聞いてないですから」


「あ、その件ね、

あなたになら聞いてもらおうかなって

思ってけど、色々話せたからすっきりしちゃった。

私のことばかりでごめんね。」


「あ、いえ」


「だから最後にあなたの話を聞く前に

あなたの話をさせてもらうわね」


「え・・・」


「あなたは自分で朝早くから魚を獲って

夜遅くまでお店を開いてる。すべて自分だけでやってる

みたいだけど、それはやめた方がいいわ。」


「え、なぜですか?

お姉さんだって、」


夏海が彼女のことを話そうとすると


「私は普通じゃないからね。

でもあなたは私みたいになってはいけないわ。

あなたはこんなに美味しいおつまみも作れるんだし、

何より、聞き上手じゃない。」


「あ、ありがとうございます」


「あなた自身の使命と

しっかり向き合いなさい。

失ってからでは遅いのよ。」



「失ってからでは・・遅い・・・」

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