表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
148/301

第百四十話 「世に出せないそれは、本当の話なのか?」

「ところで何があったんですか?

もしかして仕事上のこととかですか?」


「あら、あなたは本当に察しがいいのね」


「いや、たまたまですよ」


「さっき言った不死の薬が完成したのよ」


「え?いや、だから、その・・・」


「私、天才科学者だから。ふふ。

でも完成したら、

私の上司がそれは世間に出してはいけないって言うの。」


「どうしてですか?」


「察しのいいあなたなら分かってるはずよ。

それが世間にどれほどの影響を及ぼすか。」


「でも、完成したってことは、誰か、

誰か死ぬはずだった人が生きているとかあるんですか?」


「それも秘密よ。

でも私はこの世に出してはいけないものを作ってしまったみたい。」


「なぜ、なぜ不死の薬を作ったんですか?

世間に対する影響も、リスクも、

あなたの上司が止めることも分かっていたはずです。」


秘密が多すぎる。不死の薬が完成だなんて

茶番にもほどがある。酒の席だから仕方ないか。

仕方・・・ないか・・・

まさか・・・

海夏は心のどこかで

半信半疑だった想いが少しずつ薄れていることを感じていた。

まさか、本当の・・・話?

いやいや、そんなまさかな。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ