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第百二十五話 「できあがる料理たち」
俺は無実なのに!!
太郎は注文の結果を店長に伝えた。
そして
「おい、大丈夫か。顔色優れないぞ。」
太郎の笑顔はひきつっていた。
「それがですね」
美名城の注文と、それまでの攻防の旨も店長に伝えると
「なるほど、ミスは許されないってわけだ。
まぁ、任せとけ!!」
店長の任せとけを聞いて太郎は
店長の気まぐれランチってどんなだよ。
そんなメニューほど信用ならんものはないのに、
任せとけって言われても!!
太郎にとってこんなにドキドキさせる
メニューは過去に一度もないのだった。
ある意味で!
時は過ぎ、十五分後
ようやく海満カフェの店長が腕を振るった料理たちと
気まぐれで創作したランチ
その名も気まぐれランチができあがった。