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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第百十七話 「唯一紹介した男」

唖然とする孝也らだったが、

美名城は

「あなたの兄弟は私だけで充分よ。

タロちゃんのことでしょ。」



「え?タロちゃん??」



四人は太郎の方を振り向いた。


すると夏海は、

「タロちゃんはもう俺にとっては弟同然だ。

いつも夏帆のわがままに

付き合ってくれてるみたいだし、

夏帆が唯一俺に紹介した男でもあるしな。」



「ええ?

紹介した男?

しかも唯一???」


菊池が目を丸くして太郎を見つめると

太郎は、


「いやいやいや、誤解だよ、誤解!!

夏海さん、勘弁してくださいよ。

夏帆さんのわがままには付き合ってますけど

紹介されたって・・・」



「ちょっと、

誰のわがままにはですって!!」



するとここで八千草が

「とりあえず席座って話しませんか?」

と切り出した。




そうだね、座ろう♪



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