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第百十六話 「なが~い店名」
「はっはっはっ、自己紹介が遅れました。
海満をのんびりと眺めながら、
ここいらでホッと一息お茶でもいかがかな♡
略して海満カフェの店長してます、
美名城夏帆の兄の美名城夏海です。
どうぞごひいきに!」
「ちょっと、
その無駄に長い店名やめて恥ずかしいから。」
美名城が恥ずかしそうにしている様子を見た孝也は
彼氏という類いでなかったことに安堵していた。
「いや~、
まさか美名城先輩のお兄さんだったとは・・・
しゃべり方とか似てますもんね。」
菊池の一言にみんなが頷いた。
「ほんとに?やめてよ~!!」
と否定する美名城だった。
「なんだ、ツンデレか?」
嬉しそうにツッコむ美名城の兄の夏海は、
「あ、一つ言い忘れてた。
実はここに・・・
弟もいる!!」
「・・・
えーーーー!!!???」